このガイドラインは、「IT投資マネジメントの調査指針に関する調査報告書」からの抜粋文書という扱いで公開されています。
- IT投資マネジメント評価指針に関する調査報告書(JIPDEC)
内容は、「ガイダンス編」、「理論編」、「実践編」、「手法編」、「リファレンス編」の5部で編成されており、ガイドラインそのものの使い方(読み方)から、具体的なプロセス、進め方、評価方法、参考指標に至るまで非常に盛り沢山な内容となっています。
#テンプレートのExcelシートまで公開されていたのには、正直驚きました。
また、IT統制という観点では経産省が公表している「システム管理基準」や、ITGIの「COBIT」との対比が纏められていたり、IT投資マネジメントの成熟度としては以前このBlogでもご紹介したGAOの「IT投資プロセス管理」手法を引用したりと、他のフレームワークとの整合を図っている点も、非常に参考になると思います。
つまり・・・IT投資マネジメント分野に携わる方にとっては、「非常に充実した内容&有用な資料」と言えると思います!
但し、、、教科書&参考書的な側面も少なからずあり、上記の裏を返せば・・・「全ての企業が汎用的に使うにはちょっと細かいなー」と言えなくも無いです。(このフレームワークに最初から当てはめるのは敷居が高いと言う表現の方が適切かな?)
#実際に、私が担当しているクライアントの方も、このガイドラインでちょっと悩んでましたし。。。
ちなみに、このガイドラインには読者対象が明記されています。一部を引用させて頂くと・・・
本ガイドラインは、組織が全社IT マネジメントの一環として、IT 投資マネジメントを実践する際の指針である。主な読者対象は、以下のようにIT 投資マネジメントあるいはIT投資の評価にこれから取り組もうとしているユーザー企業のIT 企画部門担当者、IT 投資評価を必ずしも専門としないIT コンサルタントである。「IT投資評価を必ずしも専門としないコンサルタント」と書かれると、ちょっとドキっとします(^^;
なお、 「このガイドラインだけでなく調査報告書の全文が読みたい!」という方は、JIPDECに問い合せて下さい。予想に反して?注文後直ぐに発送してもらえましたし、3千円ちょっとで購入できる報告書としては、非常に価値があると・・・私は思っています(^^)
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