#同じPPMでも・・・BCGが提唱したプロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(Products Portfolio Management)の話ではありません、念のため。
PPMの製品市場については、2010年9月に「PPM製品の動向&市場」で話題として扱って以降・・・随分と間が空いてしまいましたが、改めて調べてみると興味深い情報が得られたので、ご紹介します。
まず、主力製品のポジショニングについて、Gartnerの市場分析レポート(Magic Quadrant)を過去2年間で比較すると、、、
|
出典:Magic Quadrant for IT Project & Portfolio Management 2010(Gartner) |
この2つのレポートの違いを見てみると、、、
- 対象企業が大幅に減っている(31社→13社) ⇒企業買収・合併が多い分野とは言え・・・1年で半分になるもの?
- レポート名が微妙に変わっている(for IT Project & Portfolio Management→for Integrated IT Portfolio Analysis Applications)
⇒私が恣意的に抽出するレポートを変えた訳ではありません。。。 - Leader企業も大幅に入れ替わっている(Leader企業も6社から3社へ)
⇒各社のPPM製品機能や評価がたった一年で大きく変わるもの?
「市場の変化が早い」とは言え、何故だろう?と思って調べた結果、上記の違いの元となるWebinar資料が公開されていました!
詳細は上記の資料を見て欲しいと思いますが、ポイントを纏めると、、、
- PPM市場は、分析するにはあまりに広がりすぎた(GartnerがUniverseと表現する位に)
- 従来はプロジェクトのリソース管理という切り口で同一市場と位置づけていたPPM製品は、用途に応じた4分野(IT/NPD/PSA/AEC PPM※)分類できる
- 結果、CIOの意思決定を支援するIT PPMに焦点を当てて市場分析することにした
(※)IT:internel IT / NPD:new product development / PSA:professional servicies administration
/ AEC: traditional architecture, engineering and construction
当たり前の話ではありますが、図表だけ眺めていても読み取れない変化です。
ちなみに、国内のPPM市場は、、、
- IDCでさえ「国内エンタープライズアプリケーション市場」として一括り(エンタープライズ・リソースマネージメント(ERM)製品の一つに区分)にして扱っている
⇒PPMの市場規模さえ未だ把握できない状況 - 但し、広義のBI製品の中にポートフォリオ管理機能が組み込まれていたり、プロジェクト(工数)管理製品にポートフォリオ機能が組み込まれているケースが増加
⇒PPM製品としては多様化 - 海外のPPM製品ベンダーが日本に進出し、一部には導入事例も(例えば、Scifoma)
大きな変化は見られないものの、国内市場でも少しづつ変化の兆しは出ているように感じます。
このBlogのエントリーの中でもPPMをKeywordとしたアクセスは増加傾向にあるので、興味を持っている潜在的なユーザーは増加しているのかもしれませんね。
今年は会社の仲間が、PPMに関する研究会に参加して情報を収集してくれるはず?なので、そのアウトプットが今から楽しみです。
0 コメント:
コメントを投稿