2010年8月17日火曜日

Microsoft Project Server 2010

IT投資マネジメント・・・と言いながら、PPMネタの比率が高いですが、今回はMSのProject Server 2010について。


「PPM製品」というカテゴリー分類が正しいかどうかは議論の余地がありそうですが、Microsoftも最新版の「Project Server 2010」から、従来のプロジェクト管理/リソース管理機能の延長で、IT投資効果も測定、管理できるソリューションとして提供を始めています。


具体的には、従来は「Project Portfolio Server」という名称でPPM製品を提供していましたが、「Project Server」に「SharePoint Server(SPS)」との連携を強化し、別製品だった「Project Portfolio Server」を統合して「Project Server 2010」になっています。
「Project Portfolio Server」が英語版のみの提供だったことを考えると、大きな前進ですね(^^)


この「Project Server 2010」は、Microsoftとしてもかなり力を入れているようで、クライアント型のプロジェクト管理ツールとして圧倒的なシェアを誇る「Project」と、情報共有ポータル製品としてここ数年でシェアを大きく伸ばしたSPSの発展形として新たな市場の獲得を狙っているようです。


前置きが長くなりましたが、この「Project Server 2010」の概要を紹介しておくと・・
  • 上述の通り、基本的にはプロジェクト管理/リソース管理/スケジュール管理システムのプラットフォームにPPM機能が統合された製品。
  • PPM機能に注目すると、ポートフォリオの管理/分析等の機能は実装されていますが、シュミレーション機能を含め数値管理的な部分はどこまで実装されているかは不明。
  • 価格はオンプレミス型のサーバライセンス(Open Businessライセンス参考価格)が¥948,000~、クライアントライセンスが¥21,200/台(別途SPS2010のCALも必要)。
  • オンプレミス型の製品以外に、オンデマンド型も提供される見込みだが、現時点では詳細未定。

残念ながら現時点では、この製品を評価する材料を持ちあわせていませんが(数ヶ月前にSPSのセミナーでPRしているのを聞いたくらい?)、公開情報を見る限りIT投資管理の機能としてはあくまでベストプラクティスを目指すレベルの状況(PPM製品としては他社製品には見劣りする状況)のようです。

但し、実務者としてはMS Projectで慣れ親しんだインターフェースで、プロジェクト管理だけでなくポートフォリオまで管理できるようになるというスキームは魅力的ですし、使用版も提供されているので、時間を見つけて簡単な検証をしてみようと思ってます。乞うご期待ということで(^^;

最後に・・・PPM製品は、以前にこのBlogでご紹介した「@task」の他にも、CA社の「Clarity PPM」、Compuware社の「Changepoint」等、以前から該当分野に注力してきた企業の製品もあります。
各社共にPRが増えてきていることを考えると、PPM製品の市場も少しづつ大きくなってきている(競合も激しくなってきている?)と言えますが、ITIM分野全体の広がりという観点で考えれば、今後の進展が非常に楽しみですv( ̄ー ̄)v

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