2011年1月27日木曜日

JUASの「システム・リファレンス・マニュアル(SRM)」

現在担当しているプロジェクトが佳境に差し掛かり、Blogの更新も滞ってましたが、今日の報告会でほんの少しだけ???前進しました(^^)v
次のステップの検討に際して資料を確認している中で、このガイドラインの話をBlogに書いてなかったことを思い出したので、、、忘れないうちにご紹介したいと思います。


忘れていたコトを思い出した・・・という前振りだけでしたが、今回のテーマはJUAS(日本情報システム・ユーザー協会)のシステム・リファレンス・マニュアル(SRM)です(^^)
IPA(情報処理推進機構)がJUASに委託して作成されたガイドラインなので、電子データはIPAのサイトに公開されていますが、一般的にはJUASのガイドラインと認識されていると思います。


  • システム・リファレンス・マニュアル:SRM(JUAS)
    - 第1巻(2004年)
    - 第2巻(2005年)


このガイドラインは、「ユーザー企業のIT戦略策定のリファレンス」という位置付けでユーザー視点で作成されたものですが、経営戦略とITのあり方から、開発・保守・運用管理のノウハウに至るまで非常に広範で(名実ともに???)厚みのある内容となっています。


2004~2005年に作成されたガイドラインのため、当然のことながらトレンド等は少し古いですが、記載内容の多くは現在でも十分活用できるものと思いますし、実際に様々な資料で引用されているケースも見ますので、今でも実践的に活用されているガイドラインと言えると思います。
#時間さえ許せば???読み物としても読むのも面白いと思います。


残念な点を挙げるとすると、、、良い点の裏返しかもしれませんが、ボリュームが多い(多すぎる!)コト、第1巻と第2巻が前半/後半の関係でなく、第1巻を補足/改訂する形の第2巻だったりするので、両方見ないと探している情報に辿りつかないコト、でしょうか?
ちなみに、このガイドラインの全体像を把握したい方は、サマリ版を使ってざっと目を通すのがオススメです。
読み物として見たい方は・・・JUASから刊行物を購入するという選択肢もあります(^^;


なお、このBlogのテーマであるIT投資マネジメントに関するリファレンスは、第1巻の「第2章 戦略・企画」(P.106~174)にあります。
特に「第4節 投資判断と投資評価手法」、「第5節 投資効果測定」の内容は、他のガイドラインのベースにもなっている内容なので、このガイドラインを見たことが無い方は是非チェックしてみて下さい(^^)


最後に、、、このガイドラインに直接的な関係性はありませんが、私の知人の中でも特筆すべき?武勇伝を数多く持つコンサルタントHくんが最近「IT投資評価で重要となる事後評価」というテーマで会社のコラムを書いていました。
そのコラムの中で触れられているJUASの「第16回企業IT動向調査2010」においても、SRMからの引用があります。ちょうどこのテーマを書きかけていたところだったので、不思議な縁にびっくりデス。


「まさか、あのHくんが???」と思った方、是非リンク先からコラムを参照して、フィードバックをしてあげて下さい( ̄ー ̄)
↑↑↑ 内輪ネタで締めてスミマセン。。。

2011年1月17日月曜日

国内ITサービス市場

年明け早々、バタバタ・・・で、気がつけば早2週間が過ぎてしまいました(^^;
今年1回目のテーマは、IT Proの記事で興味深かった「国内ITサービス市場」の、ご紹介です。


ガートナーの山野井氏の執筆記事ですが、この記事を見ていて、、、私が初めて知ったこと&少し意外と感じたことは、下記の3点です。
  • 世界のITサービス市場において、「国内IT市場は一国の市場規模としては、米国に次いで2位」である。
  • 国内ITサービス市場において、成長率が一番高いのは「アプリケーション運用管理」サービス、市場規模が一番大きいのは「IT基盤運用管理」サービスである。
  • 国内ITサービス市場において、ストック型のサービスの市場規模は、フロー型の市場規模の約1.6倍。

まず、国内ITサービス市場の海外市場における位置付けは、、、知っているヒトにすると当り前の話かもしれませんが、グローバル市場の約14%を占めるという規模の大きさ(成長率の低さも?)は特筆すべきモノがありますね(^^;


次に国内ITサービス市場の分類と成長率について、分類の定義が記事からは正確には把握できなかったものの、「アプリケーション運用管理」サービスが平均3%以上成長率であったり、「IT基盤運用管理」が「アプリケーション開発」の1.3倍以上の市場規模であったりと、中々興味深いデータだと感じています。


このデータを見て、皆さんはどう感じたでしょうか?
クラウド化が叫ばれている昨今の現状を踏まえ、2年後、3年後にどう変わっていくと予測されるでしょうか?

最後に、この記事の一部を引用させて戴くと、、、
  • 特にIT投資のポートフォリオを「企業の競争力強化につながる差別化領域」と、「競合他社並みでもよい標準仕様の領域」に大別し、後者への投資を絞る傾向が強まっている
という話は納得感がありますし、上記の前提となる「IT投資ポートフォリオの考え方」は、多くの企業にとって重要度が高まると考えられますね。

という訳で???、今年もこのBlogを通して、情報発信を続けていきたいと思います(^^)