- A Blueprint to Fix IT Complexity(A.T.Kearney)
- 複雑化したITの問題を解消する変革戦略(A.T.カーニー)
ITIM分野に関心がある方にとっては非常に有用なレポートだと思いますので、上記リンクから是非レポートを参照して頂きたいのですが、以下に私が気になった点(レポートの論点?)を簡単にご紹介しておきます。
- 多くのCIOが「ITの複雑性の解消」を優先課題に挙げている
- ITコストの削減手段として、「アプリケーションの整理統合」が有効である
- 上記の実現には「アプリケーション・ポートフォリオ管理」≒「ITアプリケーションの変革戦略」が重要である
流石と言うべきか、見事な三段論法ですね(^^)
また、説明に使われている図表が非常に分かりやすかった&参考になったので、一部を引用させて頂くと、、、
まず、「ITの複雑性」について下記グラフで説明されている「アプリケーションとソフトベンダーの氾濫に悩まされる企業の実態」は、興味深い切り口&納得感の高い定量データと思います。
企業IT市場において、「アプリケーション支出とソフトウェアベンダー数という軸でロングテールモデルが成り立っている」と読み取れますが、確かに私がアカウントしてきたクライアントでも同じことが言えそうです(^^;
次に、アプリケーション・ポートフォリオの重要性を説明するための、下記の図表で説明されている「アプリケーション価値評価表」も、かなりイケてます。
(出典:複雑化したITの問題を解消する変革戦略〈A.T.カーニー〉)
複雑化したITを象徴するはずの?アプリケーションの集合が、「ビジネス上の価値」、「機能的状態」、「技術的状態」の3軸で見事に整理・分類されていますね。
冒頭に書いたように、元々は「アプリケーション・ポートフォリオ」という聞き慣れない言葉が気になって(プロジェクト・ポートフォリオと何が違う?)、調べている課程で偶然出会ったレポートでしたが、想定外に得られたものは大きかったです(^^)
結論として言葉の意味は・・・「アプリケーション・ポートフォリオ」と「プロジェクト・ポートフォリオ」に明確な違いは無く、ほぼ同じことを指していることも分かりました。
私が調べた限りでは、上記の違いは・・・
- 切り口をプロジェクトとするか、アプリケーションとするかの違い
→主張する際の主語として(プロジェクト/アプリケーションの)どちらを選ぶかに依存 - 会社によって使う言葉を選んでいる
→競合他社との差別化に際し、どちらを選ぶかに依存
もし、、、「明確な違いがある」という情報をお持ちの方がいれば、是非教えて下さい m(_ _)m
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