仕事も佳境に入りつつあるため、丸一日の予定を空けるのは苦労しましたが、PPMをテーマにした講演を聞ける機会はあまり多くは無い&セミナーでしか得られない情報も多いので。。。(^^;
「複雑化した現在のIT環境の最適化やセキュリティを確保しながら、どのように正しいIT投資判断を実現するのかといった課題に対するヒントを提供」というテーマに釣られての参加でしたが、結論から言えば、非常に収穫の多いカンファレンスでした。
残念ながら一部のセッションは既に知っている情報でしたし、CAのPPMの話はもう少し具体的に聞きたかった・・・というのがホンネですが、下記2つのセッションは非常に参考に・・・というか、勉強になりました。
- 「特別講演」クラウド時代の本質と意味合い(マッキンゼー 萩平氏)
- IT経営実現に向けた、見える化・共有化・柔軟化(NTTデータ経営研究所 三谷氏)
私の拙い表現では正しく紹介する自信が無いので、興味を持った方は別途どこかのセミナーにて?両氏の講演を聞いて欲しいのですが、私の知識・経験の延長線上で非常に共感できた話を一部ご紹介すると、、、
萩平氏の講演から・・・
- 国内のクラウド動向として、SaaSは準大企業(100億~1000億)がクラウドに対して関心が一番高い(具体的に導入済み or 導入検討中)
- PaaSが中長期で一番の注目、業界の雄が先行して業種PaaSを作り始めている
- 今後、3段階の深化で世界をリードすべき(ハイブリッド→業種クラウド→社会クラウド)
- 業種クラウド:複数の同業他社が、コモディティ業務を中心にクラウドで連携
→コンビニ、流通で言えばPOS周り、金融で言えばフロント周り、チャネル周り(対象は差別化業務か否か)
→業務改革(差別化業務とコモディティ業務の篩分け)と、コモディティ業務のBPR(整流化・効率化、人員再配置・スキル移行、経営視点の業務設計)がポイント - 企業は飽和する日本市場で縮小均衡に陥るのではなく、世界に先駆けて新たな社会と市場を創出し、世界に展開していく、気概が必要
三谷氏の講演から・・・
- IT投資額の伸びで見れば、日本はIT先進国と言える状況には無い
- 業務の見える化+業務の共有化が、結局は業務プロセス改革に繋がる
- IT経営をうまく実現している企業では、例外なく効果評価の仕組みを持っている(評価できないものは管理できない)
- 日本のIT投資効果が上がらない理由として、業務定義・職務定義の視点は重要(米国:業務定義、職務定義が明確、日本:業務定義、職務定義が不明確で暗黙知、ナレッジが個人ベース、個人の職務能力平均が高い)
→結局、見える化・共有化があまりなされていないので、ITによる効果が上がらないと言える?
→日本のアウトソーシング業界が中々成熟しないのも同じ理由? - 1980年代に米国はITを上手く使えていなかったが、2000年以降は上手くいっている、日本は逆のパターン
→(トップの力が弱く業務・組織を変えない)日本では効率化投資は成功していたが、BPOや戦略的なIT投資の成果はあまり上がっていないのが実情
自分で書いた文章を改めて読み返してみると、、、両氏の講演で感じた凄さというか重要性が、私の文章では全く伝わらないですね。。。orz
しかも、タイトルとの関係性が薄い&IT投資マネジメントとは直接関係しないことも書いてるし(^^;
しかも、タイトルとの関係性が薄い&IT投資マネジメントとは直接関係しないことも書いてるし(^^;
両氏の講演については、同様のテーマで講演された(と思われる)記事を見つけたので、参考までにリンクを張っておきます。
- 国産“業種クラウド”構築に向けて連携を(ITPro)
- 新たなイノベーションを創造するIT経営ロードマップの“本質”とは?(ITmediaエグゼクティブ)
なお、三谷氏の講演は経産省(CIO戦略会議)の指針「IT経営ロードマップ」から引用して論理展開されている部分が多くありましたが、該当指針はIT投資マネジメントとの関係性も深いので、機会を改めてこのBlogでも紹介したいと思います(^^)
最後に・・・上記を含め両者の話の前提となるインプット情報そのものは、既に知っている話も少なく無かったのですが、一方で同じインプットを得られていても、導く結果(見えている結論、深さ)が大きく違っていたことには、改めて考えさせられました。
最後に・・・上記を含め両者の話の前提となるインプット情報そのものは、既に知っている話も少なく無かったのですが、一方で同じインプットを得られていても、導く結果(見えている結論、深さ)が大きく違っていたことには、改めて考えさせられました。
「コンサルタント」の肩書きを持つ一人として、もっと精進しなきゃ(^^;
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