今回は、昨日(3/14)発刊された「IT投資マネジメントの変革」をご紹介します。
IT投資マネジメントの変革 松島桂樹 白桃書房 2013-03-20 売り上げランキング : 30050 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
この本は、国内でIT投資マネジメント分野の第一人者である武蔵大学 経済学部の松島教授が執筆・編集された書籍で、「戦略的IT投資マネジメント」(1999年)、「IT投資マネジメントの発展」(2007年)に続くシリーズ3作目の書籍になります。
執筆者には松島先生に加えてこの分野で一流の研究者、実務家の方々9名(+α)が参加されていますので、内容としても理論的に学べる内容だけでなく、実践的に役立つ内容も多く含まれています。
発売されたばかりの新書なので、具体的な内容の紹介は控え、皆さんにも是非本書を読んで頂きたいと思いますが、参考までに目次をご案内すると・・・
第1部 グローバリゼーションの環境変化とITの動向
序章 グローバル時代のIT経営戦略
2章 企業経営にとってのIFRS
第2部 IT投資の資産価値の増大
3章 ライフサイクルポートフォリオマネジメント
4章 情報システム構築における経営者の役割
5章 オペレーション・マネジメントの価値増大
6章 BCPにどこまで投資すべきか~IT-BCP投資マネジメント
第3部 グローバル、グループ経営におけるIT投資戦略
7章 情報システム部門の再構築~戦略的IT組織とは
8章 中小企業にとってのIT投資マネジメント
9章 IFRSで変わる企業会計情報システム
終章 IT投資マネジメントの研究方法
という3部構成になっています。
国内でIT投資マネジメントを約15年間研究されてきた松島先生が編著され、多くの有識者が関わっていますので、IT投資マネジメントに関心がある方は勿論のこと、IT+経営というテーマに興味がある方には、きっと何らかの気づきが得られるのではないかと思います。
出版社の白桃書房でも、、、
近年の経営環境の変化によりIT投資マネジメントの必要性はますます高まった。本書は,経営のグローバリゼーション,IFRS,クラウドコンピューティングを取り上げ,それらのIT投資マネジメントへの影響と改革を考察。企業経営者・SIer必読の書と紹介されています。
そして、何故か???私も共著者の末席に加えて頂き、5章を共同執筆しています!
(という訳で、上記の+αは私のコトです。書評等で5章を酷評しないで下さいね。)
5章の内容は、このBlogの過去のエントリ「IT投資のオペレーションマネジメントとは?」でご紹介した内容にも深く関係していますが、一般にネガティブな捉えられ方をすることが多い、運用保守フェーズのIT投資のあり方について、書いています。
実は、、、前職のITコンサルファーム時代に、二作目の「IT投資マネジメントの発展」を読み、松島先生が提唱されている「合意形成モデル」を知ったことが、IT投資マネジメント分野に本格的に向き合うことになったキッカケだったので、数年経った現在にこのような形で三作目に携わることができたことは、とても感慨深く感じています。
ちなみに・・・この本はタイトルの通り、従来のIT投資マネジメントの考え方・アプローチの「変革」に踏み込んだ内容でもあるので、これから該当分野に携わる方には、二作目の「IT投資マネジメントの発展」から読むと、より理解が深まると思います。
IT投資マネジメントの発展―IT投資効果の最大化を目指して 松島 桂樹 白桃書房 2007-05 売り上げランキング : 183072 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
最後に・・・、この本を通して、本の執筆の大変さ、編集作業の難しさを知り得たことは、とても貴重な経験になりました。関係者の皆さんには、本当に感謝の気持ちで一杯です。
この場を借りて、改めて、、、ありがとうございました!
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