2011年2月9日水曜日

Compuware Change Point

更新間隔が少し空いてしまいましたが、アクセス統計を見るとPPM製品に対する検索が多いようなので、今週はCompuware社のChangePointについて、少しメモしておきたいと思います。


Compuware社について、国内では恐らく知名度がそれ程高く無いのでは?と思いますが、実はPPM製品としては「PPM製品の動向&市場」でご紹介したとおり、GartnerのMagic QuadrantでLeader企業と位置付けられています。
また、Vantage製品に代表されるアプリケーション管理製品分野では名の通った企業ですし、最近ではWebサイトのパフォーマンス測定(ベンチマーキング)でも話題になりましたね。
個人的には、Vantageの前身となる製品を十数年前に使ったことがあり、懐かしい思い出もあったりします(^^;

前置きが長くなりましたが、そのCompuware社のITポートフォリオ製品がChangePointです。

但し、この製品については(ついても???)私自身が導入経験が無く、デモサイトも無いので、Webの公開情報をベースに推測込みで、以下に簡単にポイントを紹介すると・・・
  • 製品のウリは、「IT活動のライフサイクル全体をマネジメントするビジネス横断型ITポートフォリオソリューション」
    →相当分かりづらい表現ですが、「IT投資をビジネス(正確にはITサービス)上の効果として関連付け、測定する」ことに主眼を置いてある
  • グローバル市場での製品評価が高いが、国内事例は不明でローカライズもされていない?
    →情報も・・・Webサイト+Webセミナーだけでは良く分からない部分も少なくない・・・
  • 他社製品には無い(若しくは、それ程重視されていない)機能であるアプリケーションポートフォリオ管理に注力
    →プロジェクトタスクをアプリケーション(サービス)に関連付け、プロジェクト視点では管理することのない指標(ユーザー満足度、パフォーマンス等)も含めた管理を志向
  • 提供形態はパッケージの他にSaaS型モデルもある
  • 価格は・・・他製品と比べても安価とは言えない(^^; →パッケージ価格は以前のVer(v.12)で約800万円~、最新Ver(2010)は約1,500万円~???
うーむ。。。
調べれば調べるほど、、、一般の事業会社にはあまり縁が無い製品のような気が・・・(^^;

但し、数百単位でアプリケーションを使っている企業や、ITサービスを提供する側の事業者にとっては、提供サービスを管理する基幹システム的な位置付けとしてはハマるような気がしています。
アプリケーション(システム)を全てサービス視点で捉え、提供機能を活用していくのは、かなりハードルが高そうですが。。。


また、以前のこのBlogのエントリ「アプリケーション・ポートフォリオとは?」で、、、
結論として言葉の意味は・・・「アプリケーション・ポートフォリオ」と「プロジェクト・ポートフォリオ」に明確な違いは無く、ほぼ同じことを指していることも分かりました。
と書きましたが、ChangePointが実現するアプリケーションポートフォリオ機能は、上述のとおりサービス視点の管理という点で所謂プロジェクト・ポートフォリオ機能とは異なっているようですね。

参考までに・・・Gartnerのレポートによれば、アプリケーションポートフォリオマネジメント(APM)の平均成熟度レベルは5段階評価で「1.46」と厳しい結果がでており、ツールの活用が進んでいると言われる欧米においてもアプリケーションレベルでポートフォリオを管理できている企業は、極めて少ないのが実情のようです。

最後に・・・製品ネタを書いていると、「そろそろPPM製品の比較表を・・・」という声が(社内から???)聞こえてきそうですが、中途半端な情報で比較表を作るのは本意ではないので、必要になったタイミングでしっかりと情報収集した上で対応したいと思います( ̄ー ̄)

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